〜仏とは〜
人は亡くなると仏になると言われてきましたが、
仏になるとはどういうことなのか?
考えて頂きたいと思います。
仏とは、仏陀(悟りを開かれた人)=お釈迦さまのことを本来ならば意味いたします。
わたしたちは、肉体と靈体とが重なり合って生きていますが、
死ぬということは、肉体から靈体が離れ、
二度と肉体を使うことができない状態になることを言います。
生きている人(生者)
=肉体を使うことのできる靈人 死んでいる人(死者)
=肉体を使うことのできない靈人
わたしたちは、生きていても死んでいてもみんな靈人であり、
死んだからといって、決して偉い靈人に変わることはありません。
人間性は生前のまま死後へ移行するのです。
肉体が無くなるということは、肉体的苦痛からは開放されますが、
精神的苦痛が無くなることはなく、
逆に肉体意識が無くなり靈意識が高まる分、
強くなるのです。 日本の仏教界において仏の世界は、
四つの階層に分かれており、
上から如来界、菩薩界、明王界、天部界とあると説明されます。
そして、開祖であるお釈迦さまは、
釈迦如来と言われて最高位に位置付けられています。
しかしそれらは、お釈迦さまが生前申されたことではなく、
後世の人たちによって階層も仏の種類もすべて作られたお話なのです。
いわば虚言です。 世間には亡くなった人のことを
「あの方は仏になられた」と言われる人もいますが、
故人が悟りを開かれたかどうか?確認した訳でもなく、
宗教団体によって決められた死後年数により、
憶測で申されているに過ぎません。
因みに死後30数年過ぎれば「仏」となり、
50年過ぎれば「神」となると決められております。
但し、遺族が年忌法要を正しく行えばという条件がつけられてもおります。
年忌法要するには読経して頂く謝礼が必要となります。
ですから、人は死んだからといって仏になるわけではないのです。
ただ肉体が無いため、時空間を自在に行き来しながら、
真理を学ぶ靈人となるだけのことです。
わたしたち生きている靈人も、
肉体と時間の世界で真理を学んでおり、
学ぶ者という点では何も変わらないのです。
それから、一般者が亡くなれば「仏」、
権力者が亡くなれば「神」と称号をつけることもまた、
間違った認識からのものとなります。
よって死者が生者より偉いということもありません。
それは、生者も死者もそのことを正しく教えられてこなかったゆえに、
正しく理解出来ていない方々が多いということに他なりません。
生者と死者は対等であるという認識が正しく、
生者と死者は、縁ある者同士が親しく関われれば、
それで良いのです。
みなみなうれしうれしたのしたのし
かわるかわるありがたいありがたい
むーうーるーうーーー
2020.7.3 神人 拝
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