私: あなたは○○○○さんでしょうか?
靈: あんた、誰だい?
私: 京都在住のシャーマンです。わたしは偶々あなたの家の前に行ったことがあります。
裏山を登って行った先にあり、表札を見たら「○○」と書いてありました。
靈: あら、本当のようだね。 〜〜〜割愛〜〜〜
私: 何か世の中にお伝えになられたいことはございますか?SNSで書き込むことぐらいしか、
わたしには出来ませんが。
靈: わたしは生きた証として、何が残せるのかを考え、出来ることをした。
あなたがわたしをどう見るかは問題ではない。
誰かの評価というのは、たわいも無い話だ。
わたしは其々の考え方があって良いと考えている。
いずれも必要とされ存在しているものだ。
これまでの人生を振り返り思うことは、
愛されたいという欲求に対して、素直に向き合えたかどうかを自問自答する。
誰かを傷つけてたことに対して、素直に謝罪する気持ちがあるのかどうか、
葛藤に苦しめられるだろう。
女として生まれ生きたが、わたしは男であった方が良かったと思う。
闘争心が強く、虚栄心の塊であったから、
人を押し退けてでも、自分の幸せを掴もうと生きた。
その結果、多くの人間に煙たがれ、嫌われる因果も背負った。
金と名声は手に入れたが、幸せかと聞かれれば、よく分からないと答えよう。
なぜなら、人の幸せがどういうものなのか分からない。
わたしは○○○○という名前の中で、もがき苦しみ、翻弄されていたに過ぎないと言えよう。
あんたは、わたしに興味があったから声を掛けたと言ったね。
私: はい。
靈: なぜ、興味を持ったかと思ったら、
わたしの家の前までたまたま来たことがあったからだと。
私: はい。
靈: それは、縁があったということだよ。
今こうして話している訳だから、伏線としてあったんだ。
あんたがわたしをどう評価しているのか分からないが、
わたしはあんたより有名であり、
金持ちであり、おそらくあんたが知らない経験を多くしてきた。
私: はい。
靈: だから何なんだと言われれば、それまでだが、
あんたよりはわたしの方が数倍優れていると、わたしは自己評価する。
私: はい。
靈: なんだい。不服なのかい。
事実を言ったんだ。あんたは何がある。
世間はそう評価するだろう。
私: はい。
靈: 世間とは、そういうもんだよ。
だから、話を聞いてもらえる人間になりたいと懇願し、
そのために必要なことを自分で考え、努力してきたんだ。
誰かを蹴落して泣かせたとしても、
わたしは自分の道を自分で掴み取って生きたんだ。
何が悪い。
なぜ蔑まれなければならない。
あんたはわたしを蔑んでいるだろ。
そうじゃないか。
私: わたしはあなたの信者ではありません。
蔑んでみているとしたら、
あなたの上から目線で、
ものを申す姿勢です。
偉そうに接している在り方に対して、
そういう人柄だったんだ、と評価しています。
靈: 何だって。わたしが偉そうに言っている。
あんたはどうなんだ。
あう言えばこう言う、減らず口じゃないか。
わたしのことを言えないよ。
私: そうですね。
わたしもそういう部分があります。
おそらく靈媒であるため「鏡となる仕組み」でもあります。
相手の発する氣に合わせて話すように出来ているのです。
靈: へえ、あんたはカメレオンみたいなもんかい。
私: そうです。
靈: じゃ、減らず口なのはわたしが減らず口だからって言うんだね。
私: それもあります。
ですが、わたしの性格もあります。
靈: そうだろ。あんたの性格として顕れているところもあるさ。
人のことは言えないよ。
私: はい。
靈: だけど、あんたは良い奴だということは分かったよ。
これから、あんたはどんどん有名になるだろう。
わたしは色んな人間を見てきたけど、あんたは媚びることをしない人間だ。
私: はい。
靈: だから損をする人生なんだよ。
いや、だったと思う。
もっと上手にやれば、金も名声も早く手に入れられただろう。
賢い人間だから。だけど、だからこそ良かったとも言える。
その部分を評価する人間が世の中には必ずいるもんなんだ。
ただ、そういう人間と出会うためには、
相当苦労しないと出会わせてもらえないもんだ。
あんた、相当苦労しただろう。そうじゃないか。
私: そうですね…。
靈: 人には分からない相当な苦労をしてきたと思うよ。
でなきゃ、わたしを相手に対等に話出来ないからね。
わたしはかなり苦労したんだ。
恥ずかしいことも非道なこともしてきた。
ろくなもんじゃないと言われようが、仕方ないこともある。
だけど、それは苦労したがゆえ、
どん底から這い上がりたい一心で本気で生きたからだ。
人生をやり直したいと思って、
わたしは這い上がって来たんだ。
金や名声はそうやって、ようやく手にしたものなんだよ。
だれかに貰ったもんじゃない。
苦労に苦労して、やっと掴み取ったものだったんだ。
一部の見出しでこき下ろされるような、そんな容易い人生じゃない。
世間は騙され易い性質をもっているから、
真実を知るに至らないに過ぎない。
悪党だらけの世の中で、
叩かれようが、裏切られようが、奪われようが、
絶対に負けてなるものかと、
強気で生きなきゃ辿り着けないと思って、わたしは生きたよ。
私: はい。凄いことだと思います。
一代で何かを築くことの出来る人というのは、
壮絶な人生を歩まれていることが多いかと思います。
靈: あんたに泣かされるとは思わなかった。
色々、思い出しちゃったよ。
思い出したくもないことまで鮮明に思い出してしまった。
そういうことなんだ…。
こうやって自分がして来たこと全てが問われるということなんだね。
あんた、閻魔さんの遣いのもんかい。
私: そうかもしれませんね。
悪魔祓いですから。
靈: へえ、あんた悪魔祓いなのかい。
私: 靈媒師であり、悪魔祓いであります。
靈: あんた、わたしを除靈しようってんじゃないだろうね。(笑)
私: いいえ、最初に申したように、
ただ興味があったので、お声掛けさせて頂いただけです。
靈: そうかい。なら良かった。
わたしはてっきり責めを負わすために現れた地獄の遣いかと思ったんだよ。
私: 負い目があったからでしょうね。
でも、あなたはもうすでに反省されています。
後悔もしています。
過去を思い出し、涙したじゃないですか。
靈: そうだね。まだまだ始まったばかりのようだ。
これが、わたしに与えられた因果応報かね。
あんたは生きている、わたしは死んでいる。
この違いは大きい。わたしは、物申すことが出来ないもんだ。
あんたが現れなきゃ、こうして言葉にしてもらえなかった。
そうか、あんたは仏の遣いじゃないのかい、本当は。
私: そうかもしれませんね。
仏教信者ではありませんが。
あなたがどのようにわたしを見るのか、
それはあなたが決めることですから。
靈: これは、一本取られたね。
減らず口だといったのは訂正するよ。
申し訳なかったね。
私: いいえ。それは鏡となったに過ぎませんから。
靈: そうかい。あんた、面白いわ。
わたし、あんたみたいな人に会ったことないね。
私: そうですか。何人かの亡くなられた有名人の方々とお話しさせて頂いています。
後でご紹介します。
靈: あっそう、どんな人がいるんだい。
私: あなたほどではないですが、何人かの有名人と靈縁を繋いで頂きました。
靈: あら、、、大物がいっぱいいるじゃない。
本当!?わぁ、凄い。
あんた、やるじゃない。
わたし、天国に来たのかしら、
地獄に堕ちたとばっかり思ってたけど、
満更じゃないわね。
楽しそうだわ。
私: それは良かったです。
靈: あんたに借りが出来たわね。
またそのうち御礼するわ。
私: ありがとうございます。
ではまた、お話を聞かせて下さい。
わたしはそろそろ起きて、
出掛ける準備をしなければなりませんので、これで失礼します。
靈: あら、そうなの。
ありがとう。じゃあ、また。
私: 御縁に感謝申し上げます。
2021.11.13 神人 拝
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