〜イギリスの植民地であった国&地域〜
◇北米 英領カナダ、13植民地
◇カリブ海 セントクリストファー・ネイビス連邦、バルバドス国、アンティグア・バーブーダ国、バハマ国、ジャマイカ国、ドミニカ国、トリニダード・トバゴ共和国、セントビンセントおよびグレナディーン諸島国、グレナダ国、セントルシア国 現在も英領モントセラト、アンギラ、バージン諸島 、ケイマン諸島、タークス・カイコス諸島
◇中南米 ベリーズ(英領ホンジュラス)、ガイアナ共和国、フォークランド諸島 ◇アジア イスラエル、シリア、イラク、イエメン、オーマン イギリス領インド帝国(パキスタン、インド、バンクラディッシュ、ビルマ、セイロン) マレーシア、シンガポール、香港、九龍半島
◇アフリカ エジプト、スーダン、ジブティ、ウガンダ、ケニア、ルワンダ、ブルンディ、タンザニア、マラウィ、ザンピア、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビア、スワジランド、レソト、ナイジェリア、ガーナ、シエラ・レオーネ、ガンビア
◇オセアニア パプアニューギニア、ニュージーランド、オーストラリア
第二次世界大戦後、例え表向きに植民地から独立しても、英国の傘下として政治的権限を握られてきた国々は多数である…。 その英国の頂点に君臨してきたのが…、 政治家でもあった英国王室エリザベス女王であった。
■ https://www.wikiwand.com/.../%E6%B5%B7%E5%A4%96%E9%A0%98... ---------------------------------
----- 英エリザベス女王の訃報を受け、その長い在位期間における功績をたたえ、
死を悼む報道があふれている。
だがその一方で、かつて大英帝国に侵略され植民地にされた国の人々からは複雑な声も聞かれる。
◇南アフリカから「盗まれた」ダイヤは 英国女王の王冠に輝く!
米紙「ワシントン・ポスト」のコラムニストで、
ナイジェリアとガーナにルーツをもつカレン・アティアは、
「私たちはエリザベス女王とイギリス帝国の醜い真実について話さなければならない」と題し、
イギリスの植民地主義のもとアフリカや南アジアで何が行われたか、
今こそ歴史に向き合うべきだと論じた。
もちろん、アフリカにも女王をはじめロイヤルファミリーに好意を持っている人たちはいる。
だがそれでも「多くの人々にとって、
女王はイギリスが犯した歴史的犯罪の加害者であり続けるのだ」とアティアは書く。
「略奪とレイプと虐殺の帝国の君主」
女王の死後すぐに最も辛らつな言葉を投げかけたのは、
米カーネギーメロン大学教授でナイジェリア人のウジュ・アニヤだ。
「略奪とレイプと虐殺の帝国の君主がついに亡くなると聞いた。
彼女の苦痛が耐えがたいものでありますように」とアニヤはツイートした。
この投稿は女王に対する憎しみに満ちているとして多くから批判され、
ツイッター社は強制削除した。 だが、
「イギリスの手によって弾圧や虐殺された人々の苦しみに真に向き合ったことのある者にとっては、驚くに値しない言葉だった」とアティアは指摘する。
女王を擁護する向きは、彼女はある意味で「解放者」であったと示唆する。
彼女の在位期間中に多くの国が独立を果たしたからだ。
だがアティアに言わせれば、
「エリザベスが即位した1952年、イギリスの覇権はすでに弱まっており、
アフリカやインドで独立の機運が高まっていた」時代だった。
しかも、エリザベスを君主に戴くイギリスは、そうした独立の機運を力で押さえつけた。
ケニアでは1952~1960年にかけて民族解放をめざす「マウマウの反乱」が起きたが、
イギリス軍はこれを武力で鎮圧。何万人ものケニア人が拷問、レイプ、去勢、殺害され、
10万人以上が強制収容所へ送られた。
その時代を生きた祖母をもつアリス・ムゴ(34)は、
女王の死を受けて米紙「ニューヨーク・タイムズ」にこう語っている。
「イギリスの君主制を、きらびやかなドレスや優雅なハイティー、
チャリティー活動といった観点で見ることもできるでしょう。
でも、そこには醜い側面もあるのです。
その醜さから目をそらすことは不誠実と言わざるをえません」
英国王の王冠に輝くダイヤは誰のもの?
憲法上、君主は象徴にすぎず、エリザベス女王に責任はなかったという主張もあるだろう。
だが、その「象徴」に大きな意味があると、
ワシントン・ポストのアティアは論じる。
「エリザベスは、イギリスの権力と富を代表する役割を進んで引き受けた。
彼女は旧植民地から盗んだ宝石で自分を飾り立てた。
エリザベスのイメージは多くの旧植民地の通貨にも描かれている。
イギリス連邦を管理することで、
彼女は進んで旧植民地の有色人種に対する『白い母』という上から目線の象徴的役割を引き受けたのである」
英国王の戴冠式で使われる王冠と王笏に輝くダイヤモンドは、
1905年に南アフリカで発掘された世界最大のダイヤ原石からカットされたものだ。
植民地支配下にあった南アフリカから当時の英国王エドワード7世への
「贈り物」だったとされるが、主従関係のもとで正当な取引が行われたかはわからない。
「紅茶を飲んで握手して成立したのかもしれません。
でも、まともな考えを持つ人なら、それが公正な取引だったとは思わないでしょう」と、
南アフリカの作家サイホ・フロングウェインはワシントン・ポストに語っている。
南アフリカではいまもイギリスの影響を受けたアパルトヘイト時代の慣行が多く残っており、
貧困率は黒人のほうが圧倒的に高く、同国の鉱山は大部分が白人に支配されたままだと、
フロングウェインは指摘する。
「西側諸国では植民地主義は過去のものになっていますが、
私たちの国では今も続いているのです」 命の序列を誰が決めるのか
前述のとおり、カーネギーメロン大学のアニヤ教授は女王に辛らつな言葉を浴びせて批判されたが、彼女にもそれなりの理由があった。
アニヤの出身国ナイジェリアは、北と南で大きく異なっていたところを、
イギリスの支配者がひとつに合併したことによって生まれた。
1967年に内戦が起きると、イギリスは連邦政府を支援し、資金と武器を提供。
100万人以上のイボ人が餓死あるいは殺害されたと、歴史家は推定している。
女王が亡くなって間もないなか、せめていまは彼女を悪く言うべきじゃない、
礼儀に欠けるという見方もあるだろう。
しかし、ナイジェリア人ジャーナリストのデビッド・ハンデインはこう反論する。
「では、いつならいいのでしょう? 誰がそのタイミングを決めるのですか?
どの命が他よりも重いか、人間の命の序列を誰が決めるというのですか?」
■ https://news.yahoo.co.jp/.../57eb089a74061f61c92d33a21fc5...
https://news.yahoo.co.jp/articles/57eb089a74061f61c92d33a21fc589e3829ff8e7?fbclid=IwAR0S16vvUeFHric1UznVpJoyucNpvrPhc74Bcl8s5mfjau9FrDA0OkPpcuA
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