〜亡き母との対話 盆を過ぎて〜
私: 盆が過ぎて変わりはないか?
母: 色々ありましたよ…。
私: どんなことがあったか?話してほしい。
母: 靈人たちがお盆が明けても帰らず、私の側にいて色々と抗議し始めた。
私: 抗議?
母: 私がいつまでもこちらの世界に関わり続けているから、「それはいけないことだ!」とみんなで説教をしてきたんだよ。
私: それでどうした?
母: 私はね、一度行ってみようかと思って、あちらに行ってみた。
私: 靈界へか?
母: そう。みんなが来なさいというあちらの世界に付いて行ったのよ。
私: どうだった?
母: ん…。確かに気持ちが良くて楽な気分になる処だった。しかし、みんな何もしていないのよ。瞑想にふけっているみたいで。
私: まぁ、仕事をしなければならない訳でもなければ、子供や孫の面倒をみなければならない訳でもなく、家事も食事も睡眠も要らない訳だから、ぶらぶらするか、瞑想でもするぐらいなんだろうね。
母: そうなのよ。何もすることがない世界だった。「こちらでは何もしなくてもいい世界なんですよ」と笑顔で言われて、何が面白いんだろうとびっくりした。
私: ただ暇な世界なんだね。
母: そう。何もしないのはつまらないと感じたから、「私はあちらでしたいことがあるので、やはりまた戻ります」と言ったら、「それは許されていません」と言う訳。「どうして許されていないのですか?」と伺うと、「仏教徒はそのように決められているからです。我々があちらに行けるのは、お盆や法要、それと縁者のお迎えの時だけに限られているのですよ。」と言われたの。
私: 仏教徒は、ということだよね?
母: そう。だから、「私は仏教徒というほどの信者ではありませんし、私は自分の思いを大切にしたいと思っています」と言ったら、「あなたは檀家であり墓に入られましたし、仏教の教えに従いこちらの世界に来たことになっていますので、私たち靈団に従わなけらばならないのですよ」と言われた。
私: 強制か…?基本的人権の信仰の自由はないのか?日本靈界では古臭い思想が未だに根付いているということなんだな?
母: あなたに話を聞いていたから、そういうことなんだと察したの。しかし、大人数で囲まれてみんなに見られながらお説教されると、怖くもなるし、自分が間違っているのかな?とも思えてきてね。しかし、「私は息子の言う言葉を信じたいと思いますし、側にいて出来る限りのことをしてあげたいと思います」と言ったのよ。そうしたら、みんなであなたのことを正しに行くと言って、あなたの側に来てみんなで説教し始めた訳。
私: だから、盆明けから1週間近く気持ち悪くて眠れずに、もじゃもじゃしてたのか…。熱も出てたし、浄靈してもしても変わらず、本当に気持ち悪かった。悪魔靈団からの嫌がらせだと思ってもみた。
母: それでも彼らは、あなたの思想に触れて、あなたの言葉をひとつひとつ聞いて、多くの方々が、次々に納得して変わってゆかれたんだよ。あれだけあなたを悪く言っていた檀家靈団の方々が理解を示して、逆に手を合わせていた方々も現れたんだよ。「これこそがお釈迦様の本当の教えではないだろうか?我々はもしや間違った教えを受けていたのではないだろうか?」と言った方がいて、そうしたら、急にみんなが頭を下げ、あなたに謝り始めたんだよ。
私: 死をテーマにした講演を行った時に、やはり聞いていたんだね。たくさんの靈人が来ていることは分かっていた。始めはかなり疑念と不快な念をこちらに発していたから、講演の途中途中で、靈人たちにむけたお説教もさせてもらった。その後、発する氣がどんどん変わってゆくのは感じた。あの時分かってくれて、変わってゆかれたんだね。それは良かった。その後から数日間に渡り、声だけではあるけれど、誰からかの感謝の声が聞こえて来てはいたよ。
母: 大変だったでしょう。あれだけの数に囲まれて怒られていたんだから、苦しかったと思うよ。 私: そうだね。1週間くらいは尋常じゃない不快感だった。悪魔らと何ら変わらないくらい負の念を感じた。だから、こちらも言いたいことを言わせてもらった。理由は何であれ、あなた方がしていることは、不法侵入罪であり、傷害罪であり、詐欺罪であり、信仰と表現の自由を奪おうとしていることには変わりはないとみんなに言い続けた。そして、まだ生きている一人の人間に対し、大人数で取り囲み苦しめ続けるとは、あなた方がしていることは、お釈迦様の顔に泥を塗る行為であり、非暴力と慈愛からはかけ離れた非仏教徒である!仏教を盾に仮面を被って悪業を働く者たちに過ぎぬ故に、お前たちは仏教を語るな!と怒鳴りつけた。私はそこまで精神的に追い込まれ死をも覚悟したからだ。
母: よくあれだけの数を相手に言えたものだなと感心したよ。お前はよく言ったね。
私: 人は何日も眠れず不快感にさらされると、流石にキレるものだ。相手が何であろうとどれだけ居ようと関係なく、身を守ろうとして最後の精一杯の威嚇にも出るものだよ。今回はそこまで追い詰められた。一仏教檀家靈団&一仏教僧靈団との闘いだったけれど、すべては自分で招いた因果であり、いつかこのようなことになるということは想定していた。これは、私に与えられていたカリキュラムのひとつであり、指導靈団からみれば予定通りでもあったのだろう。それは、日本靈界は大きく変わることになると前々から指導靈より伺っていたから。
母: そうだったのか?私はあなたが殺されるのではないかとひやひやしていた。でも私にはどうしようも出来なかった。私のせいでこんなことになったと自己嫌悪の念に晒され反省もしていたから。
私: お袋には分からないとは思うけれど、実は初めから靈界改革のためのシナリオが容易されているんだよ。我々は、高次元の監督の指示に従い動かされている役者に過ぎないんだ。靈界のシナリオは臨機応変に変化するけれどね。
母: そうだったのか?面白い仕組みだね。
私: だから自分を責めたりしなくていいよ。お袋はお袋の思うままにあれば、それもまたシナリオ通りだと思うから。
母: 分かった。それを聞いて安心した。また色々とこちらで出来ることをするね。
私: はい。宜しくお願いします。
母: はいはい。ではまた。
2018.8.28 神人 拝
0コメント