【神人靈媒日記 2019.4.5】 〜亡き母との対話 新しい形〜

【神人靈媒日記 2019.4.5】 〜亡き母との対話 新しい形〜 

私: 通夜、葬式をしなかったことについて、改めて考えてみた。  

母: 葬式はなくても良いと思うよ。お別れが出来れば良いわけだから、宗教的な意味合いはなくて良いと思う。 

私: 自分が死んだことを確認するための一場面としては、葬儀という形ではなく遺族との対話の場が設けられれば良いということだな。  

母: そういうこと。私は通夜も葬式、告別式も無かったでしょう。それでも、私の心は穏やかでこうしてあなたと話も出来て、行きたい所にも行けて、会いたい人にも会えて、やりたいことも出来ているのが現状。 何の不足も未練も無いよ。型に嵌められ経済的にも時間的にも苦しくなること自体に問題があるんじゃないですか? 

私: そうだな。世間体というしがらみに苦しんでいる人たちは凄く多いだろうな…。 葬式をあげて実際は終わりじゃないからね。 次々とお金や時間がかかることが多いし…。  

母: 私も生前からずっと思っていたことだから、あなたが代わりに言ってくれているようにも思える。 靈感が有る無しに関わらず、日本という国は可笑しな慣習に縛られ過ぎていると思うよ。特に田舎はね。 

私: 都会に居たら、冠婚葬祭の仕方も自由だし、お金を掛けるやり方も掛けないやり方も、当事者の価値観を重視して世間体や固定観念には囚われない形がむしろ当たり前なんだろうけどね。  

母: 私はこうしてあなたと話が出来るでしょう。これは、こちらでは異端扱いなんだよ。そういうことをしてはいけないという人たちがいるんだよ。 生きている人たちに対して、執着してはならない。関与してはならない。規則に従わなければならない。色々と言われる訳。 

私: それは、檀家靈団の人たちか?  

母: そう。「あなたは寺の檀家として埋葬されたのだから、寺の規則に従わなければならない。」と言われるのよ。 だけど、私が望んだ訳ではないし、仏教徒だった訳でも、なりたかった訳でもない訳。 それでも、形としては檀家の靈団の意向に背くことは異端とみるんだよ。 

私: そうなんだろうな…。先方の言い分もある意味分かる。郷に入っては郷に従えだからね。 ただ、自分の意志とは異なるものに対して、死んでからもずっと従わなければならないと言われるのは、非常に隷属的で嫌だね…。 それが、初めから分かっていたら、絶対に入らないな。 

母: それが、こちらの世界の現状だよ…。 分からない人は死んでも分からない。学ぼうともしないし、生前の信仰心のままで狭い価値観の中にいて、上に従うことが善行だと思い込んでいる人たちが多いよ。 

私: そういう靈人たちからすれば、俺なんかは腹ただしいことを言う極めて遺憾なる者という扱いなんだろうね。 

 母: そういうこと。だから、私もそれに対しては、色々と議論している訳さ。 

私: そうなんだ…。申し訳ないな…。 

母: 謝ることではないと思うよ。 あなたはあなたの立派な考えがあって、少しでも世の中を正してゆきたいと願いながら生きてるでしょう。 だから、みんなが応援している訳だから、何も卑下しなくていいんだよ。  

私: ありがとう。とても心強いよ。 さすがに一人ではこの道は歩けない。 色々な風当たりが厳しくもあるし、日々自問自答の繰り返しだ…。 応援して下さる靈団や御靈人方、そして人々がいるからこそ、与えられた役目を最後まで果たそうという決意も出来るし、ひとつひとつ再確認しながら強く歩める。 

母: こうして死んだものと生きているものが、話が出来ていることはとても珍しいことだし、奇跡的なことなんだと思うよ。 お前が与えられている能力は、こちらの世界の方々にも広く知られているし、そちらの世界の人々にも、これからもっと認知されてゆくと思うよ。それだけ凄いことなんだと思うから、もっと心を安定させて堂々と生きてゆくと良いんじゃないですか? 

私: そうだね。時折まだ不安になるんだ…。現実的に悲しみや苦しみが続くと自分は大丈夫なんだろうか…?とね。(笑) 相変わらず異次元世界からの邪魔はしつこく続くし、免疫が低下し肉体苦と重なると心に余裕がなくなってしまう…。 それでも、なんだかんだ言ってもお陰様で、最近はようやく脱して来ている感じはしているよ。  

母: 私は死んだんだけれど、肉体はないけれど、あなたのそばにいる訳だから、悲しまないこと。 魔のものたちは、その部分を突っついているからね。 過去の苦しみや怒りの感情に繋がる要因を調べては、その人に成り済まして嘘の姿を見されたり声を聞かさせたりしているからね。 よほど気をつけないと騙されるよ。 私は何も悲しくないし未練もないからね。 特に仏教的な儀式等は何も望んではいないから。生きている人が、そうしたいと思う人は、そうすればいいんじゃないかと思っているからね。 

私: 分かった。そうだな。 それでもこうして話が出来ていたとしても、突然に悲しみは込み上げて来たりするもんだ…。 忙しくして考えないようにしているけど、それでもふと思い出して考えさせられると、涙が溢れてくる…。 そして悲しさに落ちてゆく…。まだその繰り返しだ。  

母: だから何度も言っているでしょう。ずっと側にいるからって。泣かないの。 苦しくなるのは、まだ悲しさに囚われているからじゃないかな?もうそこは終わらせて、新しい形で関わって生きてゆけば良いでしょう。 こうして話が出来ることが現状であって新しい形なんだから、今までよりもずっと色々な話をしているでしょう。 前はどうだった?たいして話もしなかったでしょう?年に数える程度しか会わなかったし、話しもしなかったよ。 だから、今の方が良いと思うように切り替えてみたらどうだ? 私は今の方が良いなー。身体がない分、痛みも苦しみもなく楽だし、知りたいことは知れるし、とても愉しいよ。  

私: そうか。分かった。そうだな。切り替えるわ。悲しくはない。俺は凄く恵まれている。ありがたいことだ。そう自分に言い聞かせるわ。 

 母: はい。そうして下さい。それじゃまたね。

 私: ありがとう。 



 2019.4.5 神人 拝


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