〜亡き母との対話 三回忌を迎えて〜
私: 今日で亡くなってから2年経つね。
母: そうか。こちらからはよく分からない。
時間の感覚というものがないからね。
私: そうだな。暦も時計も無いから分からないよな。
母: あまり興味もなくなるのさ。
時間に追われるような状態にはいないからね。
私: 思いのままの世界だもんね。
母: そう。穏やかな思いを選べば穏やかに過ごせる世界だから、
ずっと心地良い状態にいるよ。あなたを見てはいるけれど、
あまり心配はしていない。
私: そうか。それは良かった。親父とお袋の若い頃の写真を観ていたら、
不思議な感じがした。
昭和40年代で二人とも凄く若くて当時のファッションだからさ。
母: わたしも一緒に見ていたけれど、
若い頃は二人で色んな所に行ったね。
毎週あっちこっちと観て歩いたもんだ。
私: そうか。その頃の記憶も鮮明に分かるんだ。
母: どの時代の自分もついさっきのような感じで思い出せるよ。
私: それは凄いなー。良い想い出だったら良いけど、そうじゃないと苦しいね。
母: そう。だからね、悪いことはしない方がいいし、
人間関係も誠意をもって接しておかないと後悔と反省の時を過ごすことになるんだよ。
私: それを極楽と地獄の比喩で顕したんだろうね。
母: その通り。そんな世界は無いんだけれど、
それぞれの記憶と感情が自身に訴えてくるわけだね。
人は穏やかな気持ちになると、
落ち着いてものごとを考えられるようになるから、
善し悪し区別がついて過去を省みるようになるのさ。
私: そうだな。だから生きているうちに、
なるべくなら反省しておいた方が良いな。
母: そういうこと。死んだ後、楽しく過ごしたい人はね。
そうでないと人は、死んでから反省することになるわけ。
それでも構わないと思うけどね。どちらでも良いのよ。
私: そうだな。それぞれだな。おれは生きているうちに、
振り返って反省すべきことは反省し終えておきたいな。
母: それがね、一番良いと思う。出来る人は、生きているうちに反省して、
それからの人生も喜びの中で生きてゆくことになるから。
それで幸せな死に方も出来るだろうし、
死んでからも人のために動くことも出来る。
私: お袋は、家族みんなのために力添えしてくれて、
特におれに対してはたくさん手助けしてくれて、
本当に感謝しているからね。どうもありがとう。
悲しみもだいぶ薄れてきて、感謝の念だけが深まってきているよ。
母: そうか。それは良かった。
あなたのことは常に見ているから、
何を考えているかは直ぐに分かるよ。
私: そうか。嬉しいような恥ずかしいような、
でも凄くありがたい。話ができることが本当にありがたい。
シャーマンで良かった。唯一の特権だもんね。
毎日、色々な靈人方が話し掛けて来られるけれど、
それはそれで喜怒哀楽あるけど、
いずれも必要に応じて靈縁を繋いで頂いているのだろうからね。
母: 大丈夫。大分、変わった。
可笑しな靈人たちは連れて行かれて、
あなたが不当なことをされないようになっているから。
これからは、安心して役目をすれば良いと思うよ。
私: 了解です。今後とも宜しくお願いします。
一先ず写真と花は飾ったから、
これから果物と夕飯の買い出しに行って来て、
供えてから夜みんなで命日会やりましょう。
生け花の指導、ありがとう。
お陰様で綺麗に飾れたわ。
母: ありがとう。
良かった良かった。それじゃね。
2020.6.9 神人 拝
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