〜靈人との対話/故 若松徳生氏①〜
私: 若松さんですか?
靈: はい。
私: ご遺族にお伝えされたいことがあるのですか?
靈: はい、それもございますが、
神人さんに伝えておきたいことがございます。
私: 分かりました。少々お待ち下さい。
お伺いいたします。どうぞ。
靈: わたしは生まれ育ちが伊勢で過ごし、そして亡くなりました。
人生80年の歳月を振り返りますと早かったように感じます。
すべきことは何か?問いながら常に悔いのないよう自分と語らいながら生きました。
そして、このような形で死ぬのか、と確認出来ました。
私は神人さんとお会いできて大変良かったです。
今、こうしてお話をさせて頂けるご縁はやはり特別だと感じております。
我が子や孫たちが大変お世話になっております。
家内にも私の言葉を伝えて頂き誠に感謝致します。
家内は私によく話し掛けてくれております。
娘もそうですが、ですからとても嬉しく淋しさが払拭されました。
やはり晩年一人施設におりましたら、
家族と過ごした日々が愛おしく思われ、
ついこの間のことのように思われて、
人生とは本当にあっという間に終わってしまうものなのだなぁと考え深く、
また、死んだらどうなるのだろうか?と現実的なことや、
精神論まで一人であれこれと考えておりました。
しかし、今更何やかんや申したところで何が変わるか?と思いながらも、
これだけは伝えておきたいということを、
自身に確認しながらお話させて頂きます。
私: はい。分かりました。どうぞお話し下さい。
【神人靈媒日記 2021.9.10】 〜靈人との対話/故 若松徳生氏②〜
靈: はい。ありがとうございます。私がこの人生で知ったことです。
神人さんにも少しお伝えしましたが、伊勢神宮のことです。
それは、先祖代々受け継がれる話がありまして、
かつて伊勢の地は、本来ならば天皇家は関係のない地であります。
他所から来られ、そして根付いたに過ぎず、話は色々歪められています。
私: そのようですね。
わたしは十数年前、大人数でお伊勢参りした際、
内宮の参拝後、五十鈴川の近くの一本の木の側で、
とある靈人に声を掛けられました。「あなたは何をされてきたのですか?」と。
わたしは「神社を参拝して来ました。」と応えますと、
「何のために参拝されたのですか?」と再び尋ねられ、
「ご挨拶をさせて頂きました。」と応えました。
ご靈人は、「どなたかおられましたか?」と再び尋ねられ、
わたしは、「古い時代の神主の方がお一人ご挨拶下さいました。それだけです。」と応えました。
そうしたらご靈人は、「私たちは、かつてこの地で暮らしていた者です。
この地は我々の聖地であり、私たちが暮らしていた区域なのです。
私たちは、天の神と地の神を祀り、
祖靈たちからの教えに添いながら生きていました。
祖靈は教えて下さいました。
この地に来られる方々に対して、心からお持てなしなさい。
食べ物や飲み物を惜しまず与え、
そして唄い舞い心からお持てなしなさい。
そうすれば、末代守られ皆が幸せに暮らすことができる、と。
そして私たちは、祖靈の言葉に従って生きていたのです。
ある時、この地に天皇家が来ました。
そして現在に至るのです。かつて私たちはここで暮らしていたのです。
そのことをあなたにお伝えいたします。
あなたは、本当のことをお伝えになられ生きて下さい。」
【神人靈媒日記 2021.9.10】 〜靈人との対話/故 若松徳生氏③〜
私: わたしは、その靈人がいったいどなたなのか気になり、
伺いました。「あなたはどなたですか?」そうしたら、
「私はサルメでございます。またこちらにお越し下さい。」とだけ申されました。
わたしはサルメと伺い、初めは猿田彦命の関係者か誰かと思い込み、
よく理解出来ていませんでしたが、後日調べてみたところ、
祀りごとに関わる女性シャーマンの方々の役職名であることが分かりました。
そして猿女神社という所もあると。
それから、外宮では一番奥の方の社ですが、
イウソクと申される御靈とお話させて頂きました。
かつて、生前はわたしと親しくされておられた方であると申され、
親しげに接して下さいました。イウソクの御靈が申すには、
かつて伊勢の祖靈のお一人であられ、
外宮には伊勢の祖靈たちが祀られており、
大切な聖地であったと。
またわたしに、お越し下さいとおっしゃって下さいました。
こちらの話が長くなり申し訳ございません。
靈: いいえ、問題ございません。
私が話したいことを全てお話されました。
伊勢はかつてこの地の祖靈たちの地であったのです。
非常に祀りごとを大切に致し、
祖靈を敬い暮らす地でありました。
それぞれの祖靈が社におられ、
子々孫々を御守護して下さり、
私たちを常に見ておられると教わりました。
これまでは、天皇家の神社だと言われて来ましたが、
本当はそうではなく、伊勢の祖靈たちを祀る地に後に社が設けられ、
天皇家に属する形とさせられたのです。
そうすることで、社の運営が行き渡り、
設備投資され人様が参拝できるような美観が保たれるという計らいを得たのです。
【神人靈媒日記 2021.9.10】 〜靈人との対話/故 若松徳生氏④〜
靈: しかしそのことにより、
本来この地の祖靈である御靈たちが、
世間的には蚊帳の外の扱いにされてしまったことが、
伊勢にご縁頂き生まれ生きた者として、
同じ祖靈らの御気持ちを思うと哀れに思われるのです。
他所の御人らが、まるで元からの主であるかのような言われようが、
とても苦しく感じるのです。
私: 分かりました。
それが以前おっしゃっておられた、
祖靈の方々を祀る場の石が、
年々削除され縮小してきているということなのですね。
靈: はい。正に隠蔽工作です。
歴史からも社からも、
人々の記憶からも消そうとする仕業であります。
わたしはそのことだけは後世に伝えねばならぬことと思い、
こうして伺わせて頂きました。
私: そうでしたか。
若松さんからご覧になり、現在、神宮はどのように感じられますか?
靈: 私は外宮にほとんどの祖靈がおられ、
伊勢各地の社と連携が取れていると感じます。
しかし、内宮に関しては何もありません。
物が納められているということでしたが、レプリカです。
ですから、宝物と処す物もなければ、
地に所縁ある御靈人が居られる訳でもない、
形ばかりの何もない地です。
神人さんが、先程申された猿女の御靈は居られず、
別の社の方に集まっておられ、祀りごとに関わられています。
ですから、神人さんが来られた際に、
内宮の方へ出向かれたのでしょう。
私: そうでしたか。分かりました。
イウソクの命は居られますか?
靈: 居られます。わたしを気に掛けて下さいました。ありがたい限りです。
こちらに来られるようにとお計らい下さいました。
私: 外宮の中の社にですか?
靈: はい。恐縮至極に存じ上げ奉ります。
私: それはそれは感激です。また機会がございましたら、伺わせて頂きたいと思います。
【神人靈媒日記 2021.9.10】 〜靈人との対話/故 若松徳生氏⑤〜
靈: はい、是非お待ち致しております。
子や孫,家内をどうぞ宜しくお願い致します。宜しくお伝え下さい。
この度のお計らいに感謝いたします。
私: こちらこそ、ご生前は伊勢参りの際、色々とお世話になりました。
本当にどうもありがとうございました。
靈: 神人さん、ありがとうございます。
私:.はい。こちらこそこうしてお越し下さりどうもありがとうございました。
2021.9.10 神人 拝
故 若松徳生さんは、大変お世話になっている主催者のお父様であり、
伊勢市にある賓日館の御主人でもございました。
数年前、伊勢に伺わせて頂いた際、神宮各所をご案内下さり色々ご配慮下さいました。
その後も神人ライブに何度かご参加下さいました。
またいつか伊勢に伺いたいと思っていた矢先に、
ご病状が悪化し病院施設に入所され、数年後の2021年8月10日18:57、他界なされました。
生前は、大変お世話になりました。
ありがとうございました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
神人 拝
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