〜亡き母との対話〜
母: 自分がこれからどうなるのかな?と思うと色々なものが見えてきた。見たことのない心惹かれる景色や昔好きだった人の姿など。
私: もし昔好きだった人が、もう亡くなっているなら声かければ来てくれるんじゃないか?
母: そうなのか?じゃ、呼んでみるかな。
私: 顔を思い浮かべて名前を呼んでみたら。
母: (名前を呼んでみる)
・暫くして相手が現れる。
・お互い懐かしそうに話しをしている。
男性: 死んでこちらの世界で名前を呼ばれたのは初めてでした。
母: 息子に言われて呼んでみました。
男性: 初めまして。若い頃お母さんと一緒に働いていました。
私: 初めまして。母が若い頃はお世話になりました。昔母が好きだったようでまた逢いたいと言ったものですから。
男性: わたしも若い頃、素敵な人だと思っていました。
母: 転勤になってからは、もう逢うこともないのかなと思っていました。
男性: こうして呼んでもらえて嬉しいです。
こちらの世界は重いですけど、あちらの世界に一緒に行きませんか?軽くてすっきりしていますよ。(45度斜め上の世界を見て言う)
母: まだ、しばらくはこちらでしたいこともありますから。
男性: そうですか。ではまた何かありましたら声をかけて下さい。ありがとうございました。
母: ありがとうございました。
私: 良かったね。来てくれて。
母: うん。良かった。話しができて嬉しい。
また逢いたいと思う。あっちの世界に行ってみたいって思ってきた。たぶん、あっちの方が楽になんだろうね。
私: そうみたいだな。あっちに行くか?
母: そのうちにね。
私: 分かった。
母: あなたがこれからどうすれば良いか?考えているけど、たくさんの方にお伝えしてゆくことで、大きく変化してゆくようだよ。反響が凄くなって、同じような体験をした人たちが繋がってくる。世界中の色々な人たちが、死後の世界に関心を持って、あなたから話を聞きたいと言ってくるようになるよ。そういう本も書くようになるな。
私: そうなんだ。楽しみだな。そうなれば良いな。
母: 日本の仏教の仕来たりとかは、お金儲けの慣習ばかりで、全く意味がないなと思った。
こじつけていたり、恐怖を植え付けたり、何にも正しいことがない。
死んでみたら、馬鹿らしく思うことばかり。
生きている人たちが、気の済むのが一番いいと思うから、それでもいいのかなとは思うけど、でも可笑しい風習はやっぱり止めた方がいいな。
だから、あなたにこうして言っておきたいと思う。
これからも、素直に見聞きしたことに対しての私の感想を伝えてゆくから、それが、正しい知識として皆様に伝えていってもらえたら嬉しいね。
世の中はね、可笑しいよ。
お坊さんは本当のことを学び直して、もっと謙虚にならなければならないと思う。
人が死んで幾ら入ってくるとか、考えているようじゃ全然駄目だ。死んだ人はみんな、生きている人の心が瞬時に判るから、どういう人なのかが簡単に理解できるよ。
あなたは、嘘はつかないことも分かるし、寂しいと思う気持ちも分かる。世の中を本気で考えたい!とも思っている人だということも分かるから、私は死んでからできることをするから。
私: ありがとう。感謝します。
母: あなたに対する罪滅ぼしの思いもある。
もっと理解して応援してあげれば良かったと本当に今は思っているから、寂しい思いをさせていたとも分かったし、ライブにも行くし、あなたの講演会の話もちゃんと聞いてみたい。
私の考えというのはあるけれど、これまで間違っていたことや分からなかったことの方が多いから、どうしても半信半疑であまりそういう話をすることは好まなかった。
自分が死んで実際に体験してみると、あなたが言っている通りだということが良く分かるようになった。
だから、あなたは本物だと思うしこれは応援しなければならないと思ったのよ。
私: 分かってもらえて嬉しい。生きている間で自分は何ができるか?考えた時、体験したこと見聞きしてきたことを世の中に伝え、間違いを正し変えてゆくことだ!と心から思ったんだ。それが大変な生き方になるということは重々承知の上で自分の意思で選んだから。しかし、一人では大したことも出来ないことも分かっているし、一人でも多く同志を増やすことが重要だとも思ってこれまで生きてきた。
母: まだまだたくさん仲間が増えてゆくと思うよ。あなたのことはこっちの世界でも多くの人 が興味を持って話を聞いているから。
私: 7月27日に、四十九日を迎えるにあたって、今の気持ちはどうだ?
母: 何も変わらない。日にちとかは、生きている人の世界では重要だろうけれど、こっちの世 界は全く意識にないな。
それまでに変わらなければならないとか、もしも強制的にどこかに連れて行かれるとしたら、民主主義に反しているんじゃないかな。
私は私の意思で存在していたいし、誰かに指図されて存在し続けることは望みません。
私: 親父ともに意思が強いね。それぞれでいいと思うよ。
そこに自分が生まれてきた意味が良く分かる。
放任主義で見守り続けてくれたことに対して二人には心から感謝しているし、
息子として の過去の不義理を許してほしいとも思う。
一緒に暮らして老後生活をもっと楽に過ごさせてやれれば良かったと思うことも最近は多い。
本当に申し訳なかった。
母: 何もあなたが気にすることではないよ。
自分の人生は自分でどうにかしなければならないものだから。
みんなひとりひとり自分の人生を守るために試行錯誤しながら頑張っているんだから。
子供たちの世話になろうと初めから考えながら生きるのは、本人の甘えではないかな。
私はそのように考えて自分で出来ることを常に考えながら生きたから、後悔はそんなにないからね。
私: 分かった。
母: これから益々忙しくなるから身体を整えて頑張って下さい。
私: ありがとう。
2018.7.24 神人 拝
0コメント