〜先祖靈との対話/曾祖父〜
私: 先祖の皆様に感謝申し上げます。
色々とありがとうございます。
先祖靈: あんたのことは見ている。
それでいいさ。あんたが言うように、
和尚のお経なんぞは、聴いても意味が分からん。
死んだもんが救われることもない。
なんせ意味が分からんのだから救われようもないだろう。
私: そうでしょうね。
先祖靈:だから、狂言芝居を観ていると思えばいい。
私: なるほど。
先祖靈: 和尚の読経は、歌っこ唄っていると思って聴いてればいい。
何も無いよりはあった方が面白いだろうし、
芝居を観に来たと思えばいい。
それに金を払っているのだと思って、
ただ観て楽しめばいいんだ。
私: 確かに。
先祖靈: 信心深い人間は真面目にやればいいし、
そうでないものはただ観て聴いて楽しめばいいんだ。
私: 確かに。
先祖靈: だからあんたはあんたでいいんだよ。
私: はい。
先祖靈: 何もあんたが可笑しい訳ではないから、
あんたと同じ考えのものはたくさんいる。
みんながみんな信心深い人間ではないから、
仕方なく形だけ付き合っているに過ぎないもんだ、
慣習なんてもんは。
私: はい。
先祖靈: 可笑しな慣習だ、
馬鹿げた話だと思いながらも、
周りに付き合っているに過ぎない。
それでもいいんだ。
笑いながらも関われば、
それはそれで想い出に変わる。
私: なるほど。そうですね。
先祖靈: そうだろ。
気持ちはそれぞれ。
慣習とはそんなものだ。
私: そういう目で見れば、
愉しみながら関われますね。
先祖靈: 仕方なくだろうがな。
関わらざるを得ない場合の、
ものの考え方の一つさ。
私: はい。ありがとうございます。楽になりました。
先祖靈: みんなどこかしら分かっているはずなんだ。
可笑しな慣習は、いつまで続けられるもんなんだと。
そう思いながらも、変えるに変えられず周囲を気にしながら、
のらりくらり合わせながら済ますことが多いもんだ。
特に田舎の人間はな。
私: そうですね。
先祖靈: あんたもいい度胸だと思う。
みんなが言いたくても言えないことを公言することは、
中々出来ないもんだ。
私: ありがとうございます。
先祖靈: わしはあんたをかっているからな。
大した子孫がいたもんだと誇らしく思っている。
あんたを悪く言うもんもいるだろうが。
それは世の常であり仕方ないことだ。
私: はい。
先祖靈: でも、仲間もいれば支援者も多い訳だから、それが答えだろう。
私: ありがとうございます。
先祖靈: 仲違いすることは仕方ないことでもある。
時が来れば、遅かれ早かれあるもんだ。
誰でも経験することだろう。
周りとの付き合いでは、
くっついた離れたは普通にあることだからな。
あまりくよくよせずに、我が道を行くといい。
先祖はみんな応援しているさ。それが本当のことだから。
私:そうですか。嬉しいです。
先祖靈: あんたは頭が可笑しい訳でも、
心が病んでいる訳で、不義理な訳でもない。
ただ変わっているだけだ。
私: そうですね。変わっています。
死んだ人たちとこうして話が出来る訳ですから。
先祖靈: それは、選ばれし者でもあるから、
事情が分からない人間は、とやかく悪くも言うだろう。
認められない狭い価値観とひがみからだ。
自分に無いものを持つ人間は、兎角嫌みを言われるもんだ。
世間というもんは、何せ引きずり下ろそうとする癖を持っている。
私: はい。その通りです。
先祖靈: だから、気持ちを強くて持って、
大儀に意識を向けて歩んで行くといいさ。
私: 分かりました。嬉しいです。
先祖靈: 墓なんぞは、大したもんじゃない。
死んだものはそこにはいないから。
生きているものが己を癒すためにあるもので、
無くてもいいものは、墓など要らん。それが答えだ。
私: はい。そう思います。死んだ人のためのものではなく、
生きている人で必要があれば必要とされるものだと思います。
先祖靈: それでいいんだ。
だから、気にせずやりたいようにやりなさい。
人様に対して真を伝える人であればいいねぇ。
私: ありがとうございます。心強く励みになります。
先祖靈: 下々のもんの陰口はほっとけばいい。
たいした勉強もしておらんから、
正しいことが分からんのだ。
宗教慣習なんぞは馬鹿げた話がほとんどだからな。
私: はい。頑張ります。
先祖靈: 金の使い方は大事だ。
無駄に宗教なんぞに掛ける必要もない。
儀式的なもんに死んだものが救われる試しがない。
それがわしからの花向けだ。
私: ありがとうございます。伝えさせて頂きます。
先祖靈: 先祖らはあんたの見方だから、
何もやましい気持ちを持たなくていいからねぇ。
私: 先祖の皆様に感謝します。
墓参りはしませんが、感謝の気持ちを届けます。
先祖靈: それでいい。それが本当だ。
気持ちが大事だから。形じゃないからねぇ。
私: はい。
先祖靈: ではまた、いつか話すことがあれば現れるから。
私: ありがとうございました。
感謝します。先祖の皆様方、
どうもありがとうございました。
2020.6.18 神人 拝
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